骨がもろくなり、骨折し易くなる病気です。
骨折してしまうと、日常生活に支障をきたすだけでなく、特に高齢者では、ダメージが大きく、寝たきりになってしまうこともあります。そのため、骨粗しょう症の治療を行い、骨折を予防することは健康寿命を延ばすための重要な因子となっています。
骨粗しょう症とは
骨粗しょう症は、「低骨量と骨組織の微細構造の異常を特徴とし、骨の脆弱性が増大し、骨折の危険性が増大する疾患」と定義されています。すなわち、骨がもろくなることにより骨折し易くなる病気です。
正常な骨
骨の内部は、緻密な網目構造になっている。
骨粗しょう症の骨
骨の内部がスカスカになっている。
そのため、少しの衝撃で骨折し易い。
骨粗しょう症の成因
●骨代謝のバランスが崩れることにより発症します。
古い骨は破骨細胞によって吸収され、これが骨芽細胞により形成される新しい骨で補充されます。この骨代謝により、骨組織の劣化が修復されます。健康な人は、骨代謝のバランスが保たれ、健康な骨が維持されています。
骨粗しょう症の人では、骨吸収が骨形成を上回り、骨代謝のバランスが崩れています。
骨粗しょう症のセルフチェック
チェック①:身長の低下
以前に比べて2cm以上の身長が低くなった場合は、骨粗鬆症の黄信号です。
チェック②:姿勢の変化
「かかと」、「お尻」、「背中」を壁につけて、真直ぐに立ちます。
この状態で後頭部が壁につけられない場合は、骨粗鬆症の可能性があります。
上記チェックで、骨粗鬆症が疑われるようでしたら、医療機関で骨密度検査等を受けることをお勧めします。